東広島市が発行する「広報東広島」のリニューアルを手掛けたのは市企画振興部市政情報課シティプロモーション推進係長の福光直美さん(44)。「市民と行政をつなげることが広報誌の役目」と考え、市民目線での読みやすさのチェックを欠かさない。昨年4月に設置されたばかりの同係だが、PRサポーターやシティプロモーション認定事業など新しい企画を連発。係長として職員をリードしている。認定事業に一生懸命取り組む市民を見て「感動した」という。
大卒後からこれまで市役所勤務。企画、介護保険、広報などさまざな部署に勤めてきた。障害福祉課で障害のある人とかかわったとき「障害者の思いを市民に伝えたい」と広報誌でシリーズ「ノーマライゼーション」を連載。
同じ時期にPRプランナーの資格を自費で取得。情報を広く発信するための知識を深めた。行政関係者の取得は珍しい資格だが「どの課でも、市民に分かりやすく伝える力は必要」と言い切る。名刺には「2932703」という名前を当てたカラフルな数字。ユニークさが光る。「企画を考えることが好き。発想力は筋トレと同じで、しないと衰える」という彼女の次のアイデアが楽しみだ。(橋本)