「小谷桜の会」(奥戸政行会長)は2月5日、JR白市駅の南側広場で植樹祭を行い、地元住民らと桜の苗木70本を植えた。土地利用の交渉や広場の整備に1年半かけて迎えた植樹には約200人が駆けつけ、新しい桜の名所の誕生を祝った。
時おり電車が走る中、蔵田義雄市長らが祝福のあいさつ。参加者は苗を丁寧に定植し、あちらこちらで記念撮影の光景。
整備する前の広場は雑草や石などで荒れていた。まちづくりの一環で憩いの場にしたいと、土地の所有者に交渉し、理解を得た。整備には延べ約500人がかかわって準備をしてきた。苗木は東広島ライオンズクラブの寄贈。
奥戸会長は「春に桜花爛漫になるよう世話をしていきたい」、親子で参加のおおぞら台の竹内芳波さん(44)は「わたしたちが年を取っても、子どもたちが大人になっても、ここを見るのを楽しみにしたい。場所をしっかり覚えておきます」と話していた。今年の春には一部の桜が花をつけ、約5年後には咲きそろう。(橋本)