生徒の心を育む授業を積極的に教育に取り入れている竹原市東野町の市立賀茂川中学校(橋本祐子校長)は2月22日、裏千家の伊藤喜代子師範を招き、生徒たちに茶をたしなむ心の教育を行った。伊藤師範は全生徒104人に茶の点て方から一つひとつの細かい作法まで丁寧に教えた。
茶道を授業に取り入れるという試みは今年で2回目。学校と地域とが一体となって教育の幅を広げ、学力だけでなく生徒たち一人ひとりの感性を磨くことが授業のねらい。
茶道を体験した生徒たちは「慣れない作法で手首を動かすのが難しかった」「茶のいい香りがした」「貴重な経験になった。またやりたい」とそれぞれの思いを口にしていた。2年生担任の中村剛教諭は「子どもたちの生き生きとした顔を見ることができて満足。この機会に、子どもたちには日本の和の心を学んでほしい」と笑顔。
橋本校長は「日本の伝統文化を学ぶ機会の少ない今の子どもたちに、学校と地域とが協力して茶道などの授業に力を入れ取り組んでいる。子どもたちは人を思いやる素直な心、感謝の心を持ってほしい」と話していた。(國藤)