東広島市西条町土与丸のサムエル西条保育園の年中園児48人は2月16日、同園内でシイタケ菌を原木に打ち込む植菌作業を行った。子どもたちに木に生えるシイタケを見せてやりたいという園の要望を受けて、農事組合法人「さだしげ」の協力で体験。
園児の中には昨年の東日本大震災の影響で東京から家族で西条へ引っ越してきた子どももいる。このため、子どもたちに安全・安心なものを食べさせたいという園の思いは強い。さだしげの畝啓一郎代表理事(69)は「自分たちでしいたけを育てると、今までしいたけを食べなかった子どもは食べるようになる。米でも野菜でも、子どものころから食育していくと偏食もなくなるし、大きくなってから見る目が違ってくる」と話していた。
打ち込み作業をした三谷菜月ちゃん(5)は「楽しい。シイタケができたらお汁に入れて食べたい」と笑顔だった。シイタケは来年秋に早ければ収穫できる。