東広島市安芸津町出身の合人社計画研究所代表取締役・所長の福井滋さん（７０）は２月２２日、同町三津の安芸津町商工会館で講演を行った。「わが故郷と事業〜合人社グループの挑戦〜」と題した話を聞こうと約１５０人が集まり、会場は熱気に包まれた。
同研究所は全国に５３事業所を持ち、ビル・マンション総合管理や建築設計、計画コンサルタントなどを手掛けている。
「安芸津町は世界有数の風光明媚な地で、わたしにとって誇り。この地に何か還元できることはないかと思い、老人福祉施設を建設することで老人の皆さんに安芸津へ来てもらってはと考えた」と語りかけた。同町風早に現在建設中の福祉施設は７月に完成する。
安芸津町に住んで２０年になるという看護師の福島眞理子さん（５２）は「安芸津町は社協を中心に、他より質のよいサービスで頑張っているまち。新しくできる福祉施設をきっかけに、安芸津のよさがもっと広まるといい」と話している。安芸津商工会工業部の藤原淳会長（５５）は「安芸津町に若い人が増え、地域の活性化につながれば」と雇用拡大に期待している。
（門田）
