中国モトクロス選手権のシリーズ第１戦はこのほど、山口県周東町の周東モータースポーツランドで行われ、ジュニア６５クラスで「ＫＴＭうず潮レーシング福山」所属の松岡力翔君（１０）（東広島市立寺西小）が優勝し、大事な開幕戦で好スタートを切った。
年明けの練習中に腕を骨折。３週間一切練習のできない状態だった。それでも、弟たちの練習に同行し、アドバイスを送ったり、欠点を見つけたりして多くのことを学んだ。
第１戦には中国・九州地区から小学６年生までの選手１８人が出場。ヒート１ではスタート直後にミスが出て、まさかの最後尾スタートとなった力翔君だったが「抜いてやる」という強い気持ちで追い上げ１位。続くヒート２で２位となり、堂々の優勝。
すべての練習とレースを見守ってきた父親の辰也さん（３７）は「最下位から全力で追い上げる姿には感動。兄弟間の競り合いが上達につながっている。これからも夢に向かって頑張ってほしい」とエール。日曜は練習と大会でほぼつぶれてしまうが「家族の応援があるから頑張れる。ライバルに勝って、目標は世界チャンピオン」と力強い言葉が頼もしい。 （門田）
