東広島市高屋町杵原でこのほど、万葉歌碑の除幕式があった=写真。
歌碑は平安時代の歌人である壬生忠岑と、その子の忠見が芸藩通志の百人一首に詠んだ和歌を、歴史の舞台となっているあし山の麓に建てられた。
発起人は同市西条町寺家の梅谷秀夫さん、土地の提供者は楽市栄さん、施工は石福。
楽市さんの父が梅谷さんと旧知の仲だったこともあり、楽市さん所有の畑の一角を快く提供。
梅谷さんは「高屋町は歴史も古く、多くの史跡はあるが石碑はなかった。わたしの90歳記念の意味も込めて歌碑を建てようと決意した」と笑顔。
来賓の杵原二百石谷区長・綿芝清志さんは「子どもたちが地元の歴史を知り、興味を持つきっかけになるように地域をあげて歌碑を守っていきたい」と話していた。(川口)