友安義男理事長
東広島市八本松町南から同市西条栄町へ本所事務所を移転した東広島市シルバー人材センター。市役所の元第3庁舎の建物へ引っ越し、1階はふすまの張り替えなどの作業所、2階を事務所として利用。友安義男理事長は「以前より広くなった。気軽に立ち寄って作業やおしゃべりができる場所にしていきたいですね」と張り切っている。
会員は登録制で、現在1302人。平均年齢は70.4歳で、最高齢は91歳。請け負う仕事は草刈りや庭木の剪定(せんてい)、障子・ふすまの張り替え、家事援助・育児支援などさまざま。近ごろは少子高齢化によって核家族化が進み、高齢者の独り暮らしが増加。家事援助や休耕田の草刈り、墓掃除の依頼が増加しているという。
会員の得意分野を把握して、依頼内容によって仕事を割り振っていく。長時間の労働を必要とするときは、数時間ごとに会員を交代し一人ひとりの負担を減らしている。
友安理事長は「会員にはいろいろな仕事をして、経験を積んだ人がたくさんいる。福祉の受け手ではなく、社会の担い手として働き、生きがいを感じています」と話している。(高橋昌代)