「持続可能な開発のための教育(ESD)」の研究大会が11月1日、東広島市西条西本町の市民文化センターアザレアホールで行われた。同市内の小中高校・大学の教員たちでつくる東広島ESD研究会の主催。同市内をはじめ、国内や韓国の指導者・教育関係者ら約160人が、講演や実践校の取り組みの報告に熱心に耳を傾けた。
基調講演では国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部の五島政一総括研究員が「これからのESDのあり方について」と題して話した。
パネルディスカッションでは東広島の入野小学校、中央中学校、賀茂高校、広島大学大学院、賀茂高の姉妹校・ミチュホル外国語高校(韓国)の5人の教員がパネリストを務め、各校で取り組んでいる事例を紹介。
入野小学校では「ふるさと入野の将来を考える子どもの育成」をテーマに、環境・エネルギーについて学習している。全児童が節電やアルミ缶の回収などに取り組む中で、自分にできることを自主的に考え行動する力がはぐくまれていると説明。家庭や地域へも省エネを呼び掛け、活動が広がっているという。(川口、橋本)