少林寺流空手道の錬心舘広島地区本部(正木英雄本部長)は1月19日、安芸郡坂町のベイサイドビーチ坂で県下合同寒稽古を行った。寒空の下、集まった門下生約400人が「四股突き」や「海の行」で心身を鍛えた。
正木本部長は「礼儀、勇気、約束を守ることを心がけ、心身を鍛えて元気に一年を過ごせるように」とあいさつ。錬心舘の今年のテーマ「義」の実践を呼びかけた。
午前10時の気温は4度、水温11度。海風の吹く中、昇段者の演武や緊張感みなぎる試割り、小中高生による大綱引きなどが行われ、観覧者の拍手を浴びていた。
稽古の仕上げ「海の行」では約100人が一斉に海に入り、200本の四股突きを披露。寒さを吹き飛ばすほどの元気な掛け声が浜辺に響いた。稽古後は用意された豚汁やカレーなどで冷え切った体を温めていた。
三永支部の山田卓爾君(10)は「初めての海の行は風がきつくて寒かったけど、自信が付いた」と振り返った。(堀)