日本の文化を楽しむ参加者
市内在住の外国人に日本の伝統的な正月行事を体験してもらおうと東広島市教育文化振興事業団は1月12日、東広島市西条西本町のアザレアホールで新年交流会を行った。今年で20回の節目を迎えた交流会には約300人の外国人が来場した。広島大学邦楽部の演奏の後、生け花、折り紙、伝統玩具の遊びなど、参加者は思い思いに「日本の正月」を体験した。着物の着付け体験は整理券が配布されるほどの人気ぶり。餅つきでは会場に響くきねの音に歓声が上がった。
タイ出身の会社員・ソムチャイさん(33)は「来日して12年になるが、初めて参加した。これまで正月行事を体験する機会は少なかった。いろいろ体験できて楽しい」と、「愛」と書き初めした半紙を手に笑顔。
同事業団は「外国人は地域の行事に参加しづらい面がある。今後も市民同士が触れ合う機会を作り、交流を促進したい」と話している。(堀)