東広島市黒瀬町でコミュニティーバスの運行を目指して昨年10月に設立された「黒瀬さくらバス運行協議会」(矢藤道範会長)は1月23日、市と中国ジェーアールバス(山口博文取締役)との三者協定を締結した。三者の役割を明確にし、円滑な運行に向けた協力体制を確認する目的。同協議会は市から補助金支援を受け、中国JRバスに委託して「黒瀬さくらバス」を5月から運行する。
さくらバスは大多田、乃美尾、市飯田、津江、宗近柳国、楢原などからショッピングセンターや病院の集まる中黒瀬を通る7ルートを運行。1ルート当たり週1〜2日の運行を予定している。12人乗り車両で運賃は一律200円。
車を運転しない同町内の住民は路線バスとタクシーを主な交通手段としているが、バス停から離れた地域住民は外出の機会が限られているのが現状。国道375号線を走る路線バスに接続させるほか、同町中心部まで運行することで、病院通いや買い物、イベントへの参加などの利便性の向上を図り、生活に弾みをつける狙い。(三島)