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かやぶき屋根のふき替え 近大生が職人らの技学ぶ

  • 2021/06/02

 

東広島市高屋うめの辺の近畿大学工学部建築学科の市川尚紀准教授と同学科の学生13人が5月3~5日、同市豊栄町の木造平屋のかやぶき古民家の屋根のふき替え作業を行った=写真。市川准教授率いる環境設計研究室が2009年から取り組んでいる「古民家再生プロジェクト」の一環。
 学生らはかやぶき職人の石井元春さんや西中国茅葺き民家保存研究会の上田進さんらの指導を受け、昨年冬に志和町の休耕田で刈り取って干したススキを縄でくくり、屋根へ運んでふき替えた。
 指導した石井さんは「図面がない大変な作業。若い人には頑張ってもらいたいね」と汗を拭っていた。3年の太田優子さん(20)は「古い建築様式から学ぶことは多い。刈り取りからふき替えまで関わり、達成感でいっぱい」と笑顔。
 プロジェクトでは今後も学生を中心に、地域住民やNPO団体、かやぶき職人と民家を整備、修繕していく計画。市川准教授は「イベントを開催したり、学生自らがものづくりをしたりして、多くの人が集い、交流する場を目指したい」と話していた。  (門田)

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