自転車で全国を回っている札幌市の芸術家・信長さん(28)が6月30日、FM東広島を訪れ、活動をPRした。
信長さんは自転車にGPSを取り付け、走った軌跡で地図上に戦国武将・織田信長の顔を描くというユニークな取り組みをしている。
これまでに埼玉、茨城、群馬、秋田の4県で顔を描き、6月中旬から広島県を回り始めた。約1カ月走って顔を完成させ、地元の名物や民謡などを取り入れた曲を作る。
東広島市は左目の目元あたりになる。
織田信長の肖像画に顔が似ていると言われたことが取り組みのきっかけ。髪型やヒゲを肖像画に似せて扮装し、馬に見立てた自転車には、信長の愛馬と同じ「白石鹿毛(しろいしかげ)」という名前を付けた。
「差し入れをもらったり、泊めてもらったりとうれしい体験がいろいろあった。夜中の山道で土砂崩れの後に遭遇し、大変な思いをしたこともある」と振り返り、「親子で自転車旅行に行くのでアドバイスがほしいと連絡をもらった時は、人の役に立てて一番うれしかった」と話す。
信長さんのホームページ「天下統一プロジェクト」では、描かれた絵を見ることができ、曲も聞くことができる。(西村)