東広島市西条栄町の広島中央農業協同組合(JA広島中央)は、休閑期の水稲育苗ハウスを活用した野菜栽培システムの実験農場を同市西条町田口に開設し、ミニトマト「アンジェレ」の栽培を始めた。システムを確立させ、農家に普及拡大し、所得向上につなげる狙い。
実験農場は子会社の広島中央クミアイ燃料との連携事業で、米の苗を育てるハウスが空く期間に、発泡スチロール製プランターで野菜を栽培する新技術の実験を行う。
また、他品目での実証試験、ブランド品目作り、生産普及に向けたデータ蓄積、その他新技術実証への試験なども行う。
7月14日に開所式を行い、4棟のハウスで栽培されている2504本のトマトを出席者に披露した。
式で同農協代表理事組合長の徳永邦雄さんが「画期的な栽培方法で、地産地消を増やしたいとの思いで開所した。消費者にも喜んでもらいたい」とあいさつ。
この後、蔵田義雄市長らも加わったテープカットで開所を祝った。
来年度から農家への普及を始める計画。 (森)