住民団体「黒瀬さくらバス運行協議会」(矢藤道範会長)が東広島市黒瀬町内を走らせる「さくらバス」の運行が始まって1カ月が過ぎた。6月23日から7月18日までに379人が利用。矢藤会長は「夏休みの子どもの利用も歓迎。どんどん活用してほしい」と呼び掛けている。
予算は年間約1350万円で、市からの補助金と運賃収入でまかなう。1便に平均2・3人乗車すれば採算が取れる。1便の平均乗客数は6月が3・2人、7月1~18日が1・8人だった。
同町市飯田の出口明美さん(83)は町内の病院通いや買い物時にバスを利用している。「とても便利になった。これからもしっかり利用したい」と話していた。
協議会は黒瀬町内の5つの住民自治協議会で構成。バスの運行は路線バスの通らないエリアの人たちや高齢者の移動手段を確保することが目的。 さくらバスは7路線で、それぞれ週1~2日、1日2往復の運行。各地区とスーパー、黒瀬支所、病院などを結ぶ。運賃は一律200円。(橋本)