東広島市安芸津町風早の南海診療所の前庭に、約50年かけてたった一度だけ花を咲かせる「リュウゼツラン(竜舌蘭)」が開花した。
7月初旬につぼみをつけ始め、約1カ月間次々に黄色の小さい花が咲き続け、7月下旬には満開の状態になった。
取材した8月7日には、下の方から花が枯れ始めていた。
リュウゼツランはメキシコ原産の植物。開花後は枯れてしまう。
同診療所の看護師は「珍しいリュウゼツランの花をひと目見ようと、50人以上の人が訪れた。ある小学生は、夏休みの自由研究にしたいと言っていた」と喜んでいた。
同診療所は今年開院50周年を迎え、同じ年にリュウゼツランが開花したことを祝って、記念誌を発行する計画を立てている。8月末まで、リュウゼツランや診療所をテーマにした写真や和歌・俳句・随想文を募集している。(西村)