東広島を拠点に活動する邦楽グループKAMOは8月24日、東広島市市民文化センターアザレアホールで「第20回学園都市づくりコンサート」を開いた。メンバーが指導する児童・生徒の2グループも出演し、約200人の観客は和楽器の音色に魅了された。
邦楽グループKAMOは箏・三絃・尺八が好きな仲間13人が集い、古典からアンサンブル曲まで幅広い演奏を楽しんでいる。
会場には広島土砂災害の被災者へ送るための義援金箱を設置。グループ代表の上口文昭さんが舞台あいさつで義援金を呼びかけた後、「邦楽が好きな人間が集まり、“あれがいい、これがいい”とやってきた。プレッシャーでもあるが、無上の喜びでもある」と締めくくった。
竹取物語を題材としたメンバー全員による最後の演目では、語り、指揮、篠笛、打楽器も賛助出演し、器楽合奏曲が熱演された。東広島市西条町御薗宇の恵谷美紀子さん(64)は「じょんがら五重奏が特に楽しかった。最後の演目は打楽器が入ったことで面白くなり、メロディがとてもきれいだった」と話していた。(新海)