隅田PTA会長と傘立てを作る6年生
東広島市立高美が丘小学校の6年生はこのほど、木製の傘立てを製作した。同小の林健一郎校長が発案し、PTA会長で建築業を営む隅田和博さんが企画した。
児童は講師を務める隅田さんからのこぎりや金槌の使い方の説明を受けた後、建築用語で「ほぞ」とよばれる木材の突起部にのこぎりで切り込みを入れる作業から始め、約2時間で7つの傘立てが完成した。
ほとんどの児童が、当て木をして金槌を打つ、インパクトを使ってビスを留めるなどの作業は初めてで、代わる代わる慎重に作業を行った。井村駿希君は「ずっと学校に残るものを作ることができて、自分の心にも思い出を残すことができた」と完成を喜んでいた。
指導は隅田さんの呼び掛けに応じた大工業8人が「子どもたちに建築を身近に感じる機会と興味を持ってもらえたら」と協力。
出来上がった傘立ては今後校内で使用される。林校長は「傘を倒すことなく小スペースで収納できる。長く学校に残る卒業記念の作品となった」と話していた。 (松永)