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経営の経験生かした運営を 東広島市社会福祉協議会 冨吉邦彦会長

  • 2021/05/19

東広島市社会福祉協議会 冨吉邦彦会長

 

 今年10月に東広島市社会福祉協議会会長に就任した冨吉邦彦さん(73)。自動車販売会社の経営者、東広島市議会議員の経歴を持つ。
 「高齢者・障害者・子育ての支援など、社協の仕事は多岐にわたっている。今は施設を見て回ったり、どんな業務をしているか各課の職員に聞いたりして、勉強中」という。
 市議会議員時代、オランダのアムステルダムやドイツのフライブルクの介護施設を見学した。その時、絵画が趣味の高齢者と一緒に絵を描くなど、施設の中で毎日のように活動するボランティアを見て感銘を受けた。施設内にあるレストランは地域の人も自然に出入りし、食事をしており、「これからの福祉はこれだ」と感じたという。
 「福祉は憲法にも書かれている言葉だが抽象的。事業を利用する人が『豊さ』を感じるよう、さまざまな形での支援をしていかなくてはならない」と力を込める。
 また、限られた予算の中で、社協をどのように運営していくかにポイントを置いている。「今の事業を継続しながら採算が取れるようにするには何ができるかを考えていきたい」と意気込む。(聞き手・間瀬忍)

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