▲大坪町の放流所で行われた通水式
東広島中心市街地付近の浸水を防ぐ目的で建設されていた東広島市西条1号雨水幹線がほぼ完成し、通水式が6月4日、東広島市西条大坪町の放流所工事現場内で行われた。
雨水幹線は東広島市役所東側から黒瀬川と中川の合流点までの1120にわたって埋設。直径3・75と直径2・20の管が、大坪交差点下でつながっている。
1時間に10以上の雨が降ると周辺水路から雨水が流れ込み、道路の浸水を防ぐ。総貯水量は約9000。溜まった雨水は、黒瀬川の水位が下がると放水される。
平成18年に発生した中心市街地の浸水被害などを受け、豪雨に対応するため21年に建設が始まった。硬い岩盤のため工事は難航し、予定より5年遅い完成となった。
周辺の整備など、全工事完了は今年度末になる見込みだが、梅雨入りを前に使用を開始した。
通水式には蔵田義雄市長をはじめ、市職員や地域住民など関係者35人が参加。事業経過報告や祝賀のくす玉割りなどがあった。(西村)