東広島署(上堀次徳署長)は6月16日、特殊詐欺の被害を未然に防いだ東広島署へ感謝状を贈った。
今年5月27日、定期預金を解約し、92万円を引き出そうとした72歳の女性に、窓口の担当者が使用目的を尋ねたところ、「保険料の立て替えをしてほしいと息子に頼まれた。すぐに振り込めば9割戻ってくるといわれている」と答えた。これを不審に思った担当者は東京在住の被害者の息子に電話をし、事情を聞き出し、東京都の消費生活センターに相談したところ、インターネットの架空請求被害にあっていることが判明。東広島署に通報した。
同支店では高額な預金の解約や引き出しがあった際は使用目的確認している。
同署は「銀行は最後のとりで。水際対策をお願いしているが、タンス預金が騙し取られる被害は防げない。高齢者にはおかしな電話がかかってきたら疑い、誰かに相談するということを徹底してほしい」と呼び掛けている。 (越智)