被災地での様子を話す3人 左から加藤さん、ビザンさん、土田さん
東広島市の音楽グループ「ナマステクラブジャパン」のメンバーら4人がこのほど、昨年4月の地震で被害を受けたネパールの被災地を訪れ、家を失った子どもや女性らに食料や文房具、ミシンなどを寄付した。
同グループは会社員でシンガーソングライターの土田悦治さん(57)と写真家の加藤恒光さん(66)が28年前に結成。毎年、音楽活動で得た収益で、ネパールの日本語学校に教材を寄付する活動を続けてきた。
今回の寄付は昨年、東広島市福富町の道の駅湖畔の里福富で行われた、被災地の支援を呼び掛けるバザーで、土田さんが、ネパール人で広島大学大学院生のマスキ・ビザンさん(29)と知り合ったことがきっかけ。
被災地を訪れた際には、土田さんが作詞・作曲し、ビサンさんがネパール語に翻訳した曲を披露。被災者と交流を深めた。加藤さんは「必要なときに本当に必要な支援をすることが大切だと改めて思った」と振り返り、ビザンさんは「加藤さんたちは昔から貧困の国の人々をサポートしていてすごい。今回のこともとても感謝している」と話していた。 (小林)