東広島市西条町寺家の市立平岩小学校の6年生57人は3月2日、障害者支援施設広賀園(加藤俊典園長)から卒業記念のマグカップを受け取った。
マグカップは昨年12月、6年生が同園で卒業制作としてマグカップに色付けし、800度の高熱で6時間かけ本焼きをした。好きなキャラクターや「絆」の文字など、それぞれに思いを込めたマグカップを手にし、友だちと出来栄えを比べたりしていた。
金本珠美さん(12)は「カーボン紙を巻いて鉛筆で下書きをすることが難しかった」、ニ瀬咲邪さん(12)は「お茶やジュースを毎日飲みたい」とそれぞれ笑顔で話していた。
加藤俊典園長は「自分たちで作った世界に一つだけのマグカップをお世話になった先生や地域の人を思い出しながら大切に使ってください。障害者の人たちを身近に考え、困っている人がいたら、気軽に声をかけ手助けしてあげて」と呼びかけた。同園での卒業制作は平岩小の恒例行事で15回目。(新海)