東広島消防署の新安芸津分署(浜咲敦分署長)が同市安芸津町三津に完成。3月24日、関係者ら約100人が出席し、落成式が行われた。
式では、三津保育園児17人と安芸津観光キャラクターのせんざぶろうくんが防災パレードを行い、園児たちは「火遊びはしません」と全員で誓いの言葉を述べた。新分署建設に尽力を尽くした地権者の一人である住井正美さん(57)は「安芸津町の防災拠点として期待しています」と話していた。
新分署の移転は、旧分署の老朽化や、耐震化対策が必要だったことから計画。南海トラフ地震や高潮の被害を想定し、これまでの海抜より4㍍高い12・8㍍の県道安芸津下三永線沿いの安芸津バイパス交差点近くに建設した。敷地面積は2000平方㍍で、旧分署の2倍以上の広さになった。
1階には、これまでになかった会議室を設け、災害時には災害対策室として活用、市民に向けた防災講座や応急手当の講習会なども開く。2階には、新しく個人の仮眠室や、女性消防士専用の個室を完備。20人の職員が交代で勤務し、消防車3台、救急車2台、指揮車両1台の計6台で対応する。(新海)