東広島市安芸津町三津の三津保育所園児13人が4月22日、安芸津港桟橋に停泊した船から15ミリのメバルの稚魚6万1千匹を海に放流した。
園児たちは安芸津漁協青年部のメンバーから一人ひとり、ピンクのバケツにメバルの稚魚を入れてもらい、「元気でね~」や「大きくなって戻ってきてね~」などと声をかけながら放流。園児の西岡凛ちゃん(5)は「かわいくて、楽しかった」と笑顔。海に戻された稚魚たちは船の周りをしばらく気持ちよさそうに泳ぎまわっていた。
東広島市や竹原市、大崎上島町に囲まれた「豊竹海域」は、元々メバルの生息に適した漁場だったが、近年漁獲量が減少。竹原市にある広島県栽培漁業センターが全国で唯一メバルの稚魚生産技術を確立したことから、3市と管内5漁協などで豊竹水産振興協議会を設立し、平成20年から稚魚の放流を行っている。
こうした取り組みを地域の子どもたちに知ってもらいたい、と安芸津漁協青年部が協議会に申し出て、園児の参加が実現した。(新海)