豊田郡大崎上島町出身の詩人・日向裕一さん(35)がこのほど、東久邇宮記念賞を受賞した。三大宮様賞の一つである同賞は東久邇宮記念会が主催。産業や発明、文化活動の振興に寄与した人を表彰している。日向さんは心の病と闘いながら10年以上文化活動に取り組んできた功績が評価された。
日向さんは中学生のころにいじめを体験し、不登校に。以降、心の病を発症し、闘病生活を続けてきた。12歳のころからポエム(詩)を書き始め、2004年にエッセイ「アラブの風、東へ吹けば」で文学デビュー。7年前にヒナタ文学を主宰し、詩・エッセイなどを集めた文学冊子「ヒナタ文学」を累計1万部発行した。日向さんは「努力が実ってうれしい。周りの協力があってこその受賞。感謝したい」と話していた。
日向さんは今後も執筆活動を続け、海外で作品を出版することも目指している。(小