埋もれ木を見つけた貞國さん
東広島市高屋町中島のJR山陽線踏切近くの入野川で古い埋もれ木が見つかった。埋もれ木は1~3程度が6本。地質学者の沖村雄二名誉教授によると50~70万年前の木だと推測されるという。2013年にも同じ川で同じ年代の埋もれ木が見つかっている。
埋もれ木は河川工事が行われている入野川で、川底から2~3mの位置から掘り出された。長い年月にわたって地層の圧力がかかったことで一部が炭化している。前回と同様、同町中島の貞國州司さんが見つけ、県に申し出て引き取ってもらった。2013年に見つかった埋もれ木と同様の地層にあったとみられている。沖村教授は「近い場所から2度にわたって埋もれ木が発見されたことで、昔はこのあたりが森だったという説が濃厚になった」と話す。
貞國さんは「工事で廃棄される前に、貴重な埋もれ木を引き上げることができてよかった」と目を細めた。
今回発見された埋もれ木は同市高屋町高屋堀の仙石庭園で保管している。
(小林)