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賀茂バイオマスセンターが完成

  • 2021/01/20

木材破砕機で処理されたチップに集まる関係者

 

 賀茂地方森林組合の賀茂バイオマスセンターが東広島市豊栄町に完成、3月23日、竣工式を行った。同センターの事業は、里山の荒廃を未然に防ぎ、自然災害の起きにくい地域を目指したもので、「東広島市環境先進都市ビジョン」の一環。民家近隣の危険な樹木や、剪定枝や枝葉などを含む廃棄物を木質のバイオマスに変え、環境に優しいエネルギー資源を創出する。
(奈須)
 東広島市では、年間に1万立方の木材廃棄物が出ており、木材破砕機は1万立方m粉砕で4000平方mのチップが生産可能。ペレットへは、1~2日乾燥させた後、乾燥用ペレタイザーが100キロを1分でペレットに変換していく。年間10tのペレット製造を目標としている。
 賀茂地方森林組合の近光一巳代表理事組合長は「森林の廃材がペレットに変わり、家庭のストーブの燃料になる。山の手入れを怠ると、大きな自然災害に繋がると目の当たりにした今、住みやすい環境保全に役立ててほしい」と話していた。センターは6月から稼働する。

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