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【広島仏壇製造 蓮池うるし工芸】最高位の経産大臣賞受賞

  • 2021/01/20

受賞作品の前で賞状を持つ蓮池稔さん

 

 仏壇、仏具製造販売の蓮池うるし工芸(東広島市西条町西条東、蓮池稔社長)は、第23回全国伝統的工芸品仏壇仏具展の伝統意匠部門で、県内で初めてとなる最高位の経済産業大臣賞を受賞した。
 仏壇約70点の中から選ばれた受賞作品は「36号小口三方開イハイ台堆漆乾漆象嵌」(高さ186cm、幅132cm、奥行き82.5cm)で販売価格は2268万円。制作期間は2年で、「今までに出会った人との縁や思いを仏壇の制作に取り入れた」と蓮池さん。
 蓮池さんは、伝統工芸品である広島仏壇の7つの生産工程で、漆を塗り金箔を押す「塗師(ぬし)」と呼ばれる伝統工芸士。県内で7人しかいない。
 蓮池さんは「表面だけでなく中身が大切」と、15年くらい前から県内の小学校を回り子どもたちに本物の魅力や物づくりの大切さを伝えている。「昔の職人が、使う人のことを考えて編み出してきた広島仏壇の技術や素晴らしさを、今後も多くの人に伝えていきたい」と力を込めた。
(石田)

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