6月10日、東広島市西条町で撮影
食糧難の時代、小学生だった私が学校帰りに口に入れた野生の果実の一つにナツグミがあります。車で走っていて緑の葉の奥に赤い実を見つけたので、思わず駆け寄りました。子どもの頃は手が届かず、熟した実を手に入れるのは難しかったのですが、今は目の高さにあるので簡単に取れます。70年ぶりに2~3個食べました。味は昔と変わらず甘さの中にちょっぴり渋味がありました。しかし木の下には熟した実が散乱していて、足の踏み場もありません。今は大人も子どもも見向きもしないからです。
(フォトリポーター 船越雄治)