基町高校の生徒が被爆者の体験を聴き取りながら制作した絵の複製画を見つめる来場者
広島・長崎への原爆投下から74年目の夏を迎え、原爆の実相を伝える絵や、パネル写真などを展示した「2019原爆展」(原水爆禁止東広島市協議会主催)が東広島市内各地で開かれている。入場無料。
6月28~30日は、同市黒瀬町の黒瀬生涯学習センターで開催。原爆の悲惨さを伝える写真や絵、1945年の呉空襲の戦争遺品など約80点を展示。広島市立基町高普通科創造表現コースの生徒が被爆者の体験を聞き取りながら制作した「原爆の絵」の複製画には、生徒や被爆者のコメントがついており、絵に込められた思いなどがつづられている。原爆投下後、逃げる途中に見た川の惨状や、悲惨な状態で比治山に逃げていく人々の様子を描いた作品などがあり、原爆の実相を伝える。
今後は、川上地域センター(7月23~25日)、同市役所(7月29日~8月2日)、高屋町「くれしんギャラリー」(イオン高屋ショッピングセンター内)(8月15~17日)、道の駅「湖畔の里福富」(8月23~25日)で開かれる。
(石田)