10月17日にあったプロ野球ドラフト会議で、武田高硬式野球部(東広島市黒瀬町)3年生の谷岡楓太投手(175㌢、82㌔)が、オリックスから育成ドラフト2位指名を受けた。プロ球団からの指名は武田高として初めて。東広島市の高校出身選手が指名されるのは、賀茂高から駒大、日本生命を経てオリックスに入団した海田智行投手以来8年ぶりだ。
谷岡投手は広島市出身で高校に進んで伸びた選手。高校に入学した当初は、球速(直球)で125㌔だったが、科学的トレーニングに基づいて体の柔軟性を高めたり、体を大きくしたりする武田独特のトレーニングで球速が増すようになった。2年生の春に140㌔台後半をマークすると、最速152㌔を計測するまでに成長した。
甲子園出場経験こそないが、高いポテンシャルを秘めた本格派右腕としてプロからも注目されるようになった。谷岡投手の、その可能性の高さを見せつけた試合が今年5月にあった東広島市長杯。賀茂高戦で21三振を奪う圧巻の投球を見せた。