志和生涯学習センターと市立志和中学校の1年生38人が、今年9月から共同で取り組んできた「ふるさと大好き隊員養成講座」の活動発表会が12月10日、東広島市志和町志和西の同センターであった。地域住民や行政関係者たち約40人が集まり、中学生の発表に耳を傾けた。講座は「広島県公民館等活性化モデル事業」の一環で、昨年度に続き2回目。生徒に、地域住民とふれ合いながら、地域の歴史や素晴らしさを学んでもらおう、と東広島郷土史研究会や同センターで100歳体操を行う「ニコニコ元気クラブ」などが協力した。
生徒は、郷土史研究会と一緒にバスで「志和巡り」を行い、志和町内にある並瀧寺や光源寺、塚土古墳などを訪れて学んだことや、100歳体操を体験して高齢者福祉について考えたことなどを、パワーポイントとパンフレットにまとめてグループごとに発表した。同センター内には「志和の川 清く流れる 自然の音 夏の夜には 蛍輝く」など、講座を通して出会ったふるさとの情景を、生徒一人一人が短歌に詠んだ作品も展示された。
宮内裕也さん(13)は「志和は小さな町だけど、奥深いところがたくさんあった。今まで関わりがなかった地域の人とも絆を深めることができた。世代にとらわれず、これからも協力し合って豊かな町をつくっていきたい」と笑顔だった。同センターの奥村早苗センター長(64)は「地域の方の協力で実現できた事業。高齢者を大切にする気持ちを育んでもらえたのでは。これからも交流を続けていきたい」と話していた。(茨木)