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「アオイチキュウ」守りたい! 廃材を活用、アップサイクルバック展示 市内のハンドメイド作家

  • 2021/06/28

 

 ハンドメイド作家でこどもノか(東広島市西条町寺家)を主宰する吉田奈緒子さんとinfinityを主宰する又吉友紀さんは6月26日と27日の両日、東広島市立美術館(同市西条栄町)の1階アートスペースで、市内のハンドメイド作家10人とコラボしたアップサイクル展示会「アオイチキュウへ」を開いた。

吉田さんと又吉さんは、少しでもゴミを減らす社会になるように、と活動を始めている。廃棄されるはずのブルーシートと米袋を使い、軽くて丈夫なバックを作り始めた。さらにその可能性を見出そうと同展示会を開いた。

吉田さんがブルーシート、又吉さんは米袋を活用してそれぞれバックを制作し、その作品に市内で活躍するハンドメイド作家がコラボした作品が展示された。動物のブローチやレースなどでアレンジし、廃棄されるはずだった物がすてきな商品に生まれ変わった。会場に訪れていた同市鏡山北の荻崇さん(40)は「素晴らしい発想だ。ブルーシートの廃棄物の行先を考えるきっかけになった。再利用できるものは、生まれ変わらせたい」と話していた。

会場の中央には、吉田さんと又吉さんの新作で、ウエディングドレス2着を展示。吉田さんは、ブルーシートとホワイトシートを使い、自分が結婚式で着たドレスのデザインをもとに制作。又吉さんは、米袋を使い質感を生かして広がりのあるデザインのウエディングドレスを制作した。廃材を活用したウエディングドレスやバックは、訪れた多くの人を楽しませていた。

会場では、廃材の再活用に親しんでもらおうとワークショップを開いた。子どもたちがブルーシートを海に見立て、魚や貝などのスタンプを押して楽しんでいた。同市八本松町の森咲笑さん(9)は「自分のイニシャルをスタンプで押した。楽しかった!」と喜んでいた。

吉田さんと又吉さんは「ゴミにしないで活用したらこんなすてきなものができる。物を大切にする気持ちになってもらえたらうれしい」と話していた。(山北)

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