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「勉強しなさいっ!」にうんざり 自分から勉強する子に!

  • 2023/01/18

子どもに対して「勉強をしなさいよ」が口癖になっている人は、きっと多いはず。どうすれば、自ら勉強するようになるのか…。学習指導の在り方を研究している広島大学大学院教育学研究科の深谷達史准教授に伺った。(子育て取材班)

広島大学大学院
教育学研究科
深谷達史准教授
教育心理学専攻。自立した学習者を育てるための学習指導の在り方、教師指導の在り方を研究。

学習観が偏っていないかをチェック

 まずはお子さんの学習スタイルを知りましょう。学習につまずいて、勉強をしない子は、丸暗記志向、勉強量重視志向といった偏った学習観を持っていることが多いです。学習観と学業成績の関連性を見ると、うまく学習ができている子はバランスの取れた学習観を持っているという傾向が見られます。

 お子さんに丸暗記重視の傾向があって学習につまずいているなら、他のやり方もあるよというアドバイスができたらいいですね。結果を重視するばかりでなく思考過程も大切にする、失敗を避けることに気を取られるだけでなく、失敗を情報として捉えて成長のために活用していこうと考える。そんないろいろな視点をもって、子どもに関わってみましょう。

 また、子ども自身が「面白いからやりたい」「楽しいからやりたい」と思うような内発的な動機づけのきっかけを与えましょう。今の学習が生活の役に立っている実感や、将来の仕事にどう役に立つのかを感じるような経験ができたらいいですね。


「こんな時どうすれば…」 深谷准教授に相談!

ご褒美がないと、全く勉強をしません

 ご褒美を与えるといった外発的動機づけは、心理学ではあまりよくないとされていますが、自分で目標を立て、それができたら自分にご褒美を与えるという動機づけはいいと思います。自分を律する力にもつながります。まずは親御さんから、「今日の目標決めてみない?」ときっかけをつくり、お子さんの意欲を刺激してみてください。

勉強を全くやろうとしません

 勉強をやろうとしない背景に、「できないから」という理由が隠れていることが多々あります。小学校低学年なら、親御さんが一緒に学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。できる経験を積み重ねることで、学習に意欲的になれるかもしれません。

「なんで勉強しないといけないの?」と言われます

 学習に価値が見いだせないと、意欲は高まりません。何を大事にするかは人それぞれです。学習した内容が、「楽しい」「役に立った」という実感が伴う経験につながると、勉強したい理由が見つかるかも。そんな親子の関わりができたらいいですね。

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