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世界中の映画ファンに好評「愛に乱暴」 広島市出身の森ガキ監督インタビュー

  • 2024/09/06
映画インタビュー
8月20日、映画館・八丁座(広島市中区)で撮影

 2024年8月30日から全国公開の映画「愛に乱暴」。本作でメガホンを取った広島市出身の森ガキ侑大監督に、映画の撮影エピソードや作品に込めた思いなどを聞いた。(FM東広島パーソナリティー 堀江)

 本作は「悪人」「怒り」などで知られる芥川賞受賞作家・吉田修一氏の同名小説を、江口のりこ主演で映画化。几帳面で丁寧な暮らしを送る主婦の桃子に次々と不穏な出来事が起こり、行き場を無くした桃子が追い詰められていく様を描く。7月にチェコで行われた第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭ではワールドプレミア上映が行われ、世界中の映画ファンから好評を博した。
 脚本も手掛けた森ガキ監督は、「原作を読み、効率化を求めすぎる現代に余白の必要性を感じた」と話す。居場所や行き場を無くした人たちが多い今、この作品を世の中に届けたいと考え映画化を実現した。
 日常を奪われ暴走する主婦・桃子を江口のりこが熱演し、夫役を小泉孝太郎、その母親役を風吹ジュンが演じる。演技派俳優陣の「怪演」と呼ばれる迫真の演技に「今まで見たことがない」と監督も絶賛。エンターテインメントでありながら社会派的な要素を掛け合わせた作品に仕上がった。「自信作になっています。広島の皆さんにぜひ見ていただければうれしいです」。広島では八丁座などで公開。

プレスネット編集部

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