美術家・宇佐美雅浩さん(52)による大型作品撮影が11月3日、西条本町歴史広場(東広島市西条本町)で行われた。市民ら約300人が参加。
【写真】美術家・宇佐美雅浩さんの大型作品「Manda-la in 東広島」の撮影風景
作品は、宇佐美さんが20年以上にわたって取り組んでいる「Mandalaプロジェクト」の新作で、東広島市の過去・現在・未来を表現。撮影した作品は、来年2月7日から3月23日まで東広島市立美術館で開かれる市制施行50周年記念「Recollection Vision 東広島の過去・現在・未来」展の主要作品として展示する。
宇佐美さんは「メッセージを込めた楽しい作品に仕上がったと思う」と手応えを語った。同美術館の松田弘館長(69)は「東広島市には、原爆投下時に被爆者を受け入れて救護した歴史があるが忘れられつつある。酒造りの歴史とともに、こうした歴史も伝えていけるような作品になれば」と期待を示した。
撮影に参加した大林和矢さん(28)は「私の祖母は、原爆投下時に救護体験があり、子どものころから聞いていた。当時の様子を、撮影セットに入って追体験できて感慨深かった」と感想を述べた。(山口)
プレスネット編集部