東広島市制施行50周年を記念した「日本刀の美 ―大山住宗重と広島ゆかりの刀剣」が東広島市立美術館(同市西条栄町、松田弘館長)で始まった。
鎌倉時代から現代までに制作された短刀や太刀など計63振りと、鐔(つば)などの刀装具を含め100点以上を展示。室町時代中期から末期に活躍した東広島ゆかりの刀鍛冶、大山住宗重の刀剣15振りや、全国的に有名な景光、虎徹、助廣などの名工たちによる刀剣、広島県内を拠点に活躍する現代刀匠の刀剣4振りなども鑑賞できる展示会となっている。
10月15日には、開会式と内覧会が行われた。内覧会で広島県美術刀剣保存協会の伊藤暁子さんは「いろいろな刀を比較しながら見ることができるため、自分の好きな刀を見つけることができる。自分を守ってくれる武器を見つける面白さを感じてほしい」と見どころを話していた。学芸員の大山真季さんは、「職人が集まって出来上がっていく刀剣の美しさに触れてほしい」と話していた。
11月24日には研師奥田芳孝氏による研師実演会、11月30日には刀剣観賞の初心者入門教室(11月16日までに事前申し込み)が開催される。
会期は12月1日まで。9時~17時(入館は閉館30分前まで、11月23日は19時まで開館)。休館は、月曜日(祝休日の場合は翌平日)。観覧料は一般1000円、大学生700円、高校生以下無料。
(猪上)
プレスネット編集部