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今週は、特別版。秋の夜長に読んで欲しいミステリーをご紹介します‼
ページをめくるたびにワクワク、意外な展開にハラハラ。一度だけではなく何度読み返しても楽しめるのがミステリーの魅力。今回は市内3店舗の書店に「今、おすすめするミステリー小説」を選んでいただきました。
啓文社西条店
店長:三島政幸さん
灼熱
葉真中顕著 新潮社刊
知っておきたい本当の話
夢や希望を持ってブラジルへ移民した同士の友情物語からスタート。第2次世界大戦後、ブラジルに「日本は戦争に勝った」というデマが流れる。フェイクニュースから生まれた日本人同士の殺し合い―。
自分で正しい情報を選択しなければならない、今だからこそ読んでほしい。
『N』
道尾秀介著 集英社刊
あなた自身がつくる720通りの物語
全くストーリーの違う6つの短編。どの章から読み始めても終わりがつながる今までになかったタイプの物語。そのパターンは720通り。
すべての始まりは何だったのか、結末は一体どこにあるのか。ラストシーンを決めるのは読者のあなた。
フタバ図書広大前店
店長:浦辺善明さん・八本松店店長:白幡達矢さん
新参者
東野圭吾著 講談社文庫刊
読んだ後、優しい気持ちになるミステリー
舞台は日本橋界隈。9編の短いエピソードがつながり、事件解決に収束していくストーリー。
構成もよく練られ、謎解きだけじゃない、人情味溢れるストーリー展開が魅了する作品。
白夜行
東野圭吾著 集英社刊
一つの殺人事件から生まれるストーリー
1973年に起こった、廃墟ビルでの質屋殺人事件。被害者の息子と容疑者の娘を、同級生、恋人、同僚、探偵、刑事の視点で追っていく。分厚い本だが、次の内容が気になってあっという間に読み終える。ラストが切ない。
TSUTAYAフジグラン東広島店
越智雅昭さん
硝子の塔の殺人
知念実希人著 実業之日本社刊
最注目作家の超絶最新刊
「硝子の塔」で起きる連続殺人。今をときめく知念実希人氏の、ミステリー愛をこれでもかと詰め込んだ最新作。
作家デビュー10年目の集大成、構想20年。目まぐるしい展開に一気読み必至。
十角館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人著 講談社文庫刊
すべてはここから始まった
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与えた、ミステリー界では語りつくされ手垢にまみれた作品。だからこそ、読んでいない方は幸せ。なぜならこの衝撃を今から味わえるのだから。