家庭で食品ロスを減らすポイントは、買い過ぎない、作り過ぎない、食べ切るの3点。これらの実践は家計の無駄を省くことにもなることから、工夫をしている人も多い。捨てる物が減ると、使用するごみ袋の枚数も減り、一石二鳥。
さて、さらにどう取り組むか。市が食品ロス削減協力店を募り、ホームページで取り組みを紹介している。この中から、私たち消費者にとっては「お得」や「便利」と感じるサービスで、店舗にとっては食品ロス削減につながる、という3つの取り組みを取材した。
食品ロス削減の取り組みは、最近よく耳にする持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」の12「つくる責任 つかう責任」に当たる。店舗にも私たちにもメリットのあるサービス、活用してみては。
あすなろベイキングカンパニーでは、前日に作ったパンを3割も安く販売!
あすなろベイキングカンパニーでは、前日に作って残ったパン2~4種類を詰め合わせ、「チャレンジセット」として3割引きで販売している。200~400円。人気のある定番の食事パンやクロワッサンが中心。お客さんに好評で、店の食品ロスも減っている。
👆通常価格355円➡翌日 チャレンジセット 250円
👆通常価格320円➡翌日 チャレンジセット 220円
すぐに食べない時は1個ずつラップに包んで、保冷バッグに入れて冷凍保存。約2週間で食べ切ろう。解凍は常温で。解凍後、オーブンやトースターで少し温めるとおいしさ倍増♪
ショージでは、魚を欲しい分だけ売ってくれる!
半分にすれば、半分の価格に!
ショージの鮮魚売り場では、魚を少量に分けるサービスをしている。例えば、6匹入りを3匹入りに、2切れを1切れにするなど。一人暮らしの人、家族の人数ちょうどの数を購入したいという人に好評。数量が減ると割り高になるイメージがあるが、量が半分になれば価格も半分!うれしい!
※メーカー品、一部商品は除く
👆6匹(368円)が多いなぁと感じたら…
👆スタッフさんに声をかけると小分けに!➡3匹 199円
一匹丸ごとの魚は、店頭で「刺し身用の切り身にして、あらは持って帰ります」と言えば店舗のロスも減る。あら炊きで一品増える♪
藤田屋では、食べ切れなかったら、容器に詰めて持って帰れる! 容器代は無料!
藤田屋では、食べ切れなかった料理を持ち帰る際の容器を無料で提供している。注文し過ぎた時、思ったより量が多くおなかいっぱいになった時などに申し出ると、容器が手渡され、お客さん自身で詰める。食中毒のリスクを抑えるため、詰める際は清潔な箸などを使い、持ち帰った料理は自己責任の範囲で管理し、速やかに消費しよう。
👆おなかいっぱい!と感じたら…
👆容器に入れてお持ち帰り!
通常の半分の量にしたメニューがあり、子どもや高齢の人に「ちょうどいい」と好評。
Q.食品ロスって何が問題?
東広島市地域づくり推進課に伺いました。 |
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食品ロスは、何が問題なのですか❓ 環境の観点では、廃棄処理の際に発生する温室効果ガスが増加し、地球環境への負荷が高まります。 経済の観点では、食料を輸入に頼る一方で多くの食料を食べずに廃棄している状況は無駄がありますよね。 人や社会への観点では、多くの食品を廃棄している一方で貧困で食事に困っている人もいます。 💡無駄なく、大切に消費する必要があるのですね。 年間の食品ロスは、全国では612万t。東広島ではどのくらいですか❓ 東広島市の人口で計算すると年間8,962tになります。1人当たりが毎日茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量に当たります。 一人一人の取り組みで効果が出ますか❓ 事業者だけでも消費者だけでも効果が出ません。両者が意識を高めることで、全体の食品ロスが減少すると考えています。 私たちの買い方がスーパーの食品ロス削減につながる、と意識すると、買い物の仕方も変わってきそうですね😄 |
【東広島で食品ロス削減】飲食店で食べ切れなかった料理って持ち帰れる? 容器は有料?
👇野菜の皮やちょこっと残ったドレッシング…。捨ててしまいがちな食材を活用したレシピや、賞品ありのレシピ公募情報をウェブで紹介。
種も入れちゃうの? 東広島市が提案の「ピーマンの肉詰め」レシピ