今回のテーマ/子宮頸がんワクチンについて
―子宮頸がんワクチンとは。
子宮の入口にできる子宮頸がんは、遺伝や加齢によるものでなく、ヒトパピローマウイルスによるがんですので、ワクチンの接種で7~9割防ぐことができます。しかし、ワクチンとは無関係な症状を副反応と誤解されたり、長きにわたり厚生労働省が積極的に勧奨しなかったりしたため、日本の接種率は1.9%と低いです。私も医師として、議員連盟で積極的勧奨を働きかけてきましたが、最近やっと、医学的根拠に基づき厚労省も接種を勧めるようになりました。
――ワクチン接種の適齢期などはありますか。
初めてウイルスに感染する前に接種すると特に有効です。小学6年生から高校1年生に定期接種が行われるのはこのためです。それ以外の年代の人には、ワクチン接種のための国の補助があります。特に厚労省が積極的勧奨をしていなかった平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの人はワクチンを接種していない可能性が高いですので、市のホームページなどを検索してみてください。
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