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インボイス制度申請登録お早めに 横村隆文署長に聞く

  • 2022/11/07

 令和5年10月から適用されるインボイス制度を利用するための登録申請の期限が、確定申告の時期と重なり、税務署会場は例年以上の混雑が予想されます。西条税務署の横村隆文署長に、令和5年の確定申告のポイントを伺いました。

横村隆文署長
「税務署に出向かなくても申告できる方法があることを知ってほしいですね。スマホ申告は操作しやすく簡単。ぜひ一度チャレンジしてみていただきたいです」と話す横村隆文署長

―確定申告やインボイスの登録申請の期限は。

 申告期間は、所得税及び贈与税は3月15日まで、個人事業者の消費税等は3月31日までです。インボイス制度は令和5年10月1日開始ですが、インボイス発行事業者となるためには、令和5年3月31日までの登録申請が必要です。

―インボイス制度とは。

 買い手と売り手の間で消費税率や税額の認識を一致させることを目的とし、買い手が消費税の申告をする際に仕入税控除(経費として計上し消費税を控除する)を受けるための制度です。
 仕入税控除を受けるには、売り手が発行する「適格請求書(インボイス)」が必要です。買い手からインボイスを求められたら、売り手は交付しなければなりません。免税事業者にも関係します。
 事業者の登録申請は国税電子申請・納税システムe-Taxを利用して、自宅や会社で行うことができます。確定申告の期間は、税務署が混み合うため、早めに手続きしたり、便利なe-Taxを利用したりして、混雑を避けていただきたいです。

―e-Taxのメリットは。 

 パソコンやスマートフォンを使って、国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」で書類を作成し、そのまま送信できます。税務署に出向く必要がなく、印刷や郵送代が不要です。24時間利用できます。
 スマホのカメラ機能で給与所得の源泉徴収票を撮影すると、金額や支払者の情報が自動で入力されます。送信の際に必要なマイナンバーカードの認証もでき、専用機器も不要です。

―スマホ申告がさらに便利になったそうですね。

 e-Taxでマイナンバーカードを利用して申告する場合、従来はカードを読み取る作業が3回必要でしたが、ログイン時1回のみとなりました。また、青色申告決算書、収支内訳書を、スマホ専用画面で作成できるようになります。スマホでの操作が簡単になります。

―スマホ申告をしたいけど不安のある人は。

 西条税務署では、1月30日から確定申告相談会場とスマホ申告コーナーを設けますので活用してください。ただ、来署には入場整理券が必要です。整理券はLINEで10日前から発行できます。LINE検索画面で「国税庁」と入力してください。窓口でも配布しますが、数に限りがあります。

―納税も出向かずにできますか。

 e-Taxを利用した申告書の送信後、簡単な操作で納付できる「ダイレクト納付」をご利用ください。事前に登録した預貯金口座から納付でき、金融機関等に出向く必要がありません。毎月の源泉所得税の納付に大変便利です。ぜひご利用ください。

申告をよりスムーズに

①スマホでのe-Taxがますます便利に

 マイナンバーカードの認証が1回のみになった。マイナポータルとの連携で申告書の自動入力の対象が増える。

②ダイレクト納付で出向かず納税

 e-Taxを利用した申告書の送信後、簡単な送付で納付できる。納税証明書の交付請求等もオンラインで可能。

③インボイス事業者の申請登録を早めに

 インボイス制度の適用を受けるためには事前登録が必要。確定申告時期と重なるため早めに準備を。インボイス制度の説明会も実施中。

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