家や建築に関するさまざまな話題をシリーズでお届けします
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快適で安全な空間を
目次
家の中にいながら愛車眺める
ビルトインガレージを好む人が増えています。住宅の1階に駐車スペースを設けてシャッターを取り付け、建物内部に車を収めるガレージです。車を雨風や紫外線、寒さや暑さ、いたずらや盗難から守ることができます。車を動かしてお子さんの遊び場などプライベート空間として使えます。車から室内まで雨に濡れずに移動でき、快適です。
メリットはたくさんありますが、ビルトインガレージにしたい一番の理由は愛車と近くにいたいからではないでしょうか。天候や時間帯を気にせずお手入れができますし、リビングとガラスで仕切れば家の中にいながら愛車を眺めることもできます。まさに趣味を楽しむための家、住まいのあり方は生き方そのものです。
デメリットはスペースとコストが必要になること。車1台を駐車するのに開口3㍍程度、奥行き6㍍程度の空間を使います。開口部をつくるために耐震補強が必要になれば費用は追加に。車の排気ガスが室内に入り込みやすく、換気扇の設計も必須です。
玄関土間や防音設備
アウトドアを楽しむ方には玄関土間も人気です。土がついた道具のお手入れも気兼ねがありません。玄関土間を広くとって、ペットの居場所にされている例も見ます。
楽器演奏を楽しむなら、部屋を防音仕様にしておくのがおすすめ。壁や天井には厚みのあるボードや空気層をつくるクッション材を用いて遮音します。引き違い窓の窓と窓の隙間、引き戸のレールには隙間が生じて音が漏れやすいので、密閉性の高い建具を選びます。
重い物を置く場合は床を補強
グランドピアノのような重い楽器を置く場合は、床の補強も必要です。本も意外と重いので、大型の本棚を造るときには補強面もチェックしたいですね。
建築基準法で部屋ごとに必要な開口面積が定められているため、本棚の面積や位置が制限される場合があります。専門家にご相談いただき、あなたの人生にふさわしい家を実現してください。
ちなみに私は無趣味、しいていえば釣りです。車に釣り道具を乗せていて、現場が海に近いときは仕事の合間に楽しみます。釣り道具をズラリと収める倉庫は憧れですね。