事業所同士がコラボレーションした新商品が東広島で続々と誕生している。そのきっかけは東広島ビジネスサポートセンター「Hi-Biz(ハイビズ)」への相談。FM東広島に三嶋竜平センター長を招いて、コラボの魅力などについて聞いた。その一部を紹介。(聞き手・FM東広島パーソナリティー森新太郎)
目次
―何度でも無料で事業や商売の相談ができるハイビズ。どんな相談が多いですか。
売り上げアップの相談が最多です。
―どのように解決に向かっていくのですか。
まずは、取り組んでいることについて詳しく話を聞きます。事業者の強みや魅力を見つけることが重要です。それらを明らかにした上で、さまざまな手法を使って策を講じ、ゴールを目指していきます。その手法の一つが事業所同士のコラボです。
―コラボの魅力は。
強みと強みを合わせたり、お互いに持っていないところを補完し合ったりして、より魅力的なサービスや商品が生み出せることです。
―どんなコラボが。
同じ目標に向かってタッグを組んだケースが、アップサイクルの協議会の設立。飲食店、生産者、管理栄養士などの専門家は、お互いの得意なことを生かして新商品を開発しています(下記)。
―新商品が登場することは、私たち消費者にとってもうれしい話です。
これからも、地元で手に入る魅力的な商品やサービスが増えていくと思います! ご期待ください。
collab case 1 「得意」を合わせて 魅力的な新商品を開発!
安芸津産のレモネード(カフェ×農園)
新商品を開発したいカフェモノトーントーキョーと販路を開拓したいレモン栽培の甲斐農園がコラボ。ハイビズは、地産地消メニューの開発を提案。季節を問わず販売できるレモネードが完成し販売。人気となっている。
完全栄養食のモーニング(サンドイッチカフェ×管理栄養士)
顧客層の幅を広げたいフレスコサンドカフェと専門知識を地域で生かしたい管理栄養士のMidoriさんがコラボ。ハイビズは「完全栄養食」の商品開発を提案。レシピが完成し、2月17日から販売される。
白ネギを使った調味料(農園×料理家)
農園のアグリ・アライアンスは販路の拡大を模索。ハイビズは、同社に料理家の岸八千代さんとの縁があることを聞き、白ネギを使った調味料のレシピ作りを依頼することを提案。今春に発売予定。
vcollab case 2 同じ目標に向かって 力を合わせる!
アップサイクル協議会を設立(ハンドメード作家×ハンドメード作家)
ハンドメード作家の工房こどもノかの吉田奈緒子さんとinfinityの又吉友紀さんはそれぞれ、廃材を使ったバッグなど付加価値のある品物を作るアップサイクルに取り組んでいた。ハイビズは二人に、タッグを組み団体をつくることを提案。アップサイクル協議会「アオイチキュウヘ」を設立してからは、SDGsの取り組みとして、小学校や地域センターから講師の依頼があるなど、活動の場が広がっている。
4事業者が連携し 西条酒蔵通りでウエディングフォト
とみよし美容室が「和装の合う西条の景観を生かした婚礼写真の撮影企画」を発案。写真スタジオのSumica、花屋のR FLOWER、 布花創家の相川千里さんが呼び掛けに応じ、ウエディングフォト「楚々(そそ)」が誕生。ハイビズは事業化の支援とともに、地域資源を活用した「地域おこし事業」として行うことを提案。
三嶋’s ポイント
「地域おこし」という視点を加えて、事業の付加価値を向上!
ラジオで詳しく
三嶋センター長のインタビューをFM東広島(89.7MHz)で放送!
2月16日6時25分(再放送:2月20日)
スマホでも聞けます!