入試に合格して、新しい学校生活を始める人も多いでしょう。合格した先輩は、どのように勉強してきたのでしょうか? 東広島市内の塾講師に、この春の合格者の勉強法について聞きました。
目次
みのうら塾 蓑浦直美塾長
早い段階から基礎訓練の習慣化
県広中入試での受験成功例です。5年生の間は、国語や算数の基礎訓練や作文、文章問題に対しての筆記の仕方などをメインにやりました。基礎の段階でつまらなくなり、途中でやめてしまう生徒もいますが、これをしっかり身に着けている子とそうでない子では6年生からの伸びがまったく違います。
ポイント
県広中入試を受験する場合、なるべく早い段階から学習の習慣を身につけておくこと。しっかり知識が身に付いた段階で、18年分の過去問題を解いた塾長の作成する「みのうら模試」を受けて本番の練習をする。
明光義塾 西条中央教室 大田修弘教室長
中1から学習をしっかり定着
今年合格した生徒の共通点としては、気持ちで負けていないという所があります。入試が近づいて来たから焦るのではなく、コツコツと3年間を積み上げていった生徒ほど、合格を勝ち取る傾向にあります。東広島市の公立高校の入試倍率が下がっているから、安心するのではなく、大学進学を見据えた正しい学習法を定着する必要があります。
ポイント
国公立大学や難関私立大学、また広島市内の公立高校を志願される場合は特に、中1からしっかりと学習を定着する必要があります。中3になってからすべてを復習するのは大変なことです。特に英語と数学はあとになればなるほど短期間では点数が上がりにくくなります。
修猷学館 徳永雅子塾長
英語の得点を上げるには音読が効率的
中学1年生後半から英語の成績が徐々に落ち始めて、中学2年生から通塾した生徒の成功例です。まずは、教科書の英文の音読、暗記を徹底し、書き取りを2ページ行いました。学校の問題集の間違い直しを3周繰り返しました。スマホやYouTubeを見る時間を減らし、毎日30分学習する習慣をつけてもらいました。結果、定期テストが30点台から70点台へ。
ポイント
特に大切なのは、英文の音読です。語学学習をする上で、読まない勉強方法は非効率的です。苦手な生徒ほど読まない傾向にあります。まずは、英語に慣れることが大切です。毎日コツコツ積み重ね実践していけば、確実に点は伸びます。
彩星館 上重智治塾長
自分の力で解けるまで何度も反復演習を
九州大学に進学された生徒の成功例です。小学生の頃に通塾した時は、勉強がすごくできるといった印象の子ではありませんでした。小中学生の時は、学校の授業内容を塾で予習し、その内容の宿題を復習するという繰り返しを徹底しました。高校では学校で与えられた問題集を主として、演習を繰り返した以外、難しいことはほとんどしていません。
ポイント
わからない問題が出たら、自分に解けないことを受け入れる。そしてその解き方を塾で聞く。自分で解けるようになるまで、なんども繰り返すというサイクルを徹底すること。高校に入ると学習量が多いため、生徒がどのぐらい理解しているのかを可視化するためにチェックリストを渡して管理しています。
IKUEI個別学院 西条校 前浜諭室長
もう一度、問題を復習
合格した受験生は、答え合わせが終わった問題を復習していました。こうすることで、「なぜこのような間違いをしてしまったか」が整理でき、効率的に力をつけることができていたと感じます。また、入試直前には演習問題をたっぷり解いたことも挙げられます。最後まで残った不安点を直前に解消する時間が作れたことで、見事に合格を勝ち取ることができたのだと考えています。
ポイント
間違えた問題のみならず、正解した問題も解きなおすことで解答プロセスを確認することができます。また、たくさんの問題演習に取り組むことで、「これだけ解いたから大丈夫」という自信につながります。
エピソードを交えた塾講師のコメントをFM東広島(89.7MHz)で放送!
3月23日2時から