家や建築に関するさまざまな話題をシリーズでお届けします
リビング階段とホール階段の特徴
リビング階段
●家族が顔を合わせる機会が増える
●リビングが吹き抜けになる
ホール階段
●顔を合わせなくても2階に行ける
●二世帯などでは、ほどよい距離感が保てる
ホール階段かリビング階段か、
浴室の窓はあり?なし?
目次
階段の位置は?
ホール階段とは、玄関からリビングなどを通らず2階に上がれる階段。リビング階段に比べて家族と顔を合わせる機会は少なくなりますが、子どもが成長した二世帯住宅などで、家族の生活スタイルが異なる場合はほどよい距離感を保ちながら暮らせそうです。1階で食べた焼き肉のにおいが2階の寝室に充満することもありません。
リビング階段は家族が顔を合わせる機会が増えます。デメリットとして吹き抜けになることが多いため、空気が温まりにくく寒くなりがち。これは、家の気密性を高める、階段入り口に引き戸を付けることなどで防げます。
部屋ごとに収納は必要?
最近の住宅は、各部屋の押し入れやクローゼットなどの収納が減ってきています。部屋をなるべく広くしたいというのと、収納はウオークインクローゼットのような大型収納に集約し、物を一括して管理したいという考えからです。
2階バルコニーをどう使う?
1階で洗濯をして2階のバルコニーで干す、という動線が見直されています。1階で洗濯をするなら1階で干す方が家事動線を短くできます。
共働きの家庭では、急な雨に対応できない、帰宅時間が遅く干しっ放しになるという理由で、室内干しを希望されます。乾燥機があれば干す手間も省けます。そこで、洗濯物を干すためのバルコニーも必要ないとなるわけです。メンテナンスも必要なくなります。とはいっても、バルコニーで布団を干したり、外を眺める気持ちよさも捨てがたいものです。
浴室の窓の目的は?
浴室の窓の設置理由が換気なら、最近の住宅性能では換気扇で対応できるので検討を。開放的な気分を楽しみたいということであれば窓があるといいですね。中庭に面した場所に設置することでプライバシーを守りつつ窓を開放できます。
あったらいいなと思うものは、コスト面を考えると優先順位は低くなります。ただ、毎日を豊かな気持ちにしてくれ、家事がはかどるというメリットも期待できます。結局は、あなたの暮らしにとって必要か必要じゃないかを考えることが大事です。