今回のテーマ/男性の育児休業について
―現在、男性の育児休業の状況は。
令和3年度、女性の取得率は85・1%、男性は13・97%と男女の差は埋まっていません。
取得期間にも大きな差があり、女性の95・3%が半年以上3年以内取得している一方、男性は半数以上が2週間未満。女性は産後休暇の必要もありますが、それを含んでもかなりの差があります。
―男性の育児休業の理想は。
育児の理想は、夫婦がともに取り組むこと、母親が不在のときでも父親だけで対応できるようにしておくことだと考えています。しかし現状の取得状況を見ると、その理想に近い男性は少ないのではないでしょうか。実のある育児休業にしなければなりません。
―今後の取組みは。
政府は令和7年度に男性の取得率30%を目指していますが、率だけでなく取得期間の増加も求められています。
共働き家庭が増加している中、給与面での支援も充実させていく方針です。企業側にも実態に合わせた働き方、給与体制を整え、意識を醸成していただきたいです。
育児休業だけでなく、妊娠期から子育てに至るまで一気通貫の支援も必要だと考えています。
毎週月曜日午後5時FM東広島(89.7MHz)で放送中