11/24

(SUN)

11月8日は「いい歯の日」 訪問歯科診療で切れ目ない治療を

  • 2023/11/01
診療イメージ写真

 歯科医師が自宅を訪問し治療を行う「訪問歯科診療」。なんとなく敷居が高い印象ですが、切れ目なく治療・メンテナンスするための選択肢の一つで、東広島市でも行われています。訪問診療について東広島市歯科医師会に聞きました。

Q.訪問診療の対象は?

A.一人で通うことが難しい方が対象です。
 移動手段がない方、付き添いがいないため通院できない方や、障害があるお子さんも利用できます。
 歯科治療は外来を中心に行われていますが、70~74歳をピークに受診率は低下します。在宅から施設、別の施設へ移っていく間に、義歯治療の放置や口腔(こうくう)内の状態の悪化という悪循環を招いています。外来受診が難しくても治療を諦めず、訪問診療で治療を継続してください。 

広島県歯科医師会イメージキャラクター「はっぽくん」

Q.訪問診療の内容は?

A. 治療室と同じ治療や口腔ケアができます。
 ほぼ治療室と同様の「保険治療」と、歯科医師や衛生士が定期的にお口の掃除や機能回復のリハビリテーションを行う「訪問口腔ケア」が可能です。義歯の不適合や虫歯といった歯科疾患だけでなく、口の健康管理にもお役立てください。
 費用は医療保険が適用され、1割負担の方で1回当たり2000円程度です。ただし、治療内容によって変更があり、交通費などが必要になる場合もあります。

訪問診療の往診バッグ
訪問診療の往診バッグ

口の状態は全身に影響

Q.口の状態が悪いとどうなるの? 

A.食べる楽しみが減り、会話に影響がでます。
 口の状態は全身の健康に影響しています。歯を失うと食事に時間がかかるようになり、必要量を食べられなくなります。体力が落ちて食べる楽しみが減ると、生活の質も低下します。また、口臭が気になり話をしにくくなると、コミュニケーションにも影響します。
 訪問診療のきっかけは、治療を受ける本人よりも家族から「口の状態が不安だから診てほしい」というケースが多いです。一度、家族の状態を確認してみてください。

Q.訪問診療を受診するには? 

A.かかりつけの歯科医院に相談を。
 かかりつけの歯科医院がない場合は、東広島市歯科医師会からご案内できます。
 診療当日は、本人の保険証をご準備ください。訪問診療は家族の同意も必要になりますので、ご理解よろしくお願いします。

おすすめ記事

新着記事