令和5年分の所得税の確定申告と納期限は令和6年3月15日(金)まで、個人事業者の消費税や地方消費税の期限は4月1日(月)まで。西条税務署によると、時間を短く楽に確定申告するコツはスマホを利用すること。来署して申告をする人の多くがスマホ申告だそうです。スマホ申告について池田美代子署長に伺いました。(梶津)
家やマンションが次々と建設される西条税務署管轄内は、住宅ローン控除の手続きなどが多く来署者数が多い地域。今回の確定申告期間は昨年から適用されたインボイス制度で消費税の申告者が増え、来署者数がさらに増える可能性があります。ご自身の申告はご自身のスマホで。申告にかかる時間と手間を減らせます。
納付手続きを省略
納付は振替納税やPay払い
所得税の納付は、振替日に指定の預貯金口座から引き落とされる振替納税がお勧め。事前に手続をしておけば、税務署や金融機関に出向く必要がありません。約1カ月後の引き落としです。
近年利用者が増えているのが、スマホ決済アプリ(Pay払い)での納付。e-Taxで送信後の受信通知の案内で支払い方法を選択すれば利用できます。
また国税庁ホームページで二次元コードを作成しコンビニエンスストアでの納付もできます。
待ち時間の短縮
西条税務署での相談はLINEで予約
申告期間の来署での相談には入場整理券が必要です。LINEでの事前予約は10日前から時間枠を指定できます。何時間も待つことがなく時間を上手に使えます。当日配付もありますが、例年午前中には配付を終了しています。作成済みの申告書の提出では入場整理券は不要です。
書類作成時間の短縮
スマホをタップして作成
スマホ専用画面をスクロールさせながら、質問や説明に沿って項目を選択すると作成できます。青色申告決算書、収支内訳書も作成できます。
スマホのカメラ機能を使って給与の源泉徴収票を読み取ると、その数字が自動で入力されます。入力漏れを減らせます。
来署不要。印刷・郵送代の削減
「e-Tax」は場所や時間の制限なし
パソコンやスマホ、タブレットで申告書の作成から提出までの申告手続ができる「e-Tax」なら、どこにいても24時間いつでも申告できます。手持ちのスマホやパソコンから国税庁ホームページへアクセスし、「確定申告書等作成コーナー」へ。所得税及び復興特別所得税の確定申告書などを作成できます。マイナンバーカードまたはID・パスワードがあればe-Taxで送信すれば提出完了。印刷して税務署に郵送することもできます。
作業全体の時間を短縮
分からないことは相談
電話、チャットボット、タックスアンサーなどで相談できます。分からないことを随時解決できるため、作業時間を短縮できます。
電話相談は、音声案内に沿って相談内容に応じて番号を選択。確定申告時は特別に「0」確定申告が追加されるので知りたいことに早くたどり着けます。
●国税相談専用ダイヤルへ電話
0570(00)5901
平日8時30分~17時、全国一律電話料金
●AI「ふたば」に質問
質問したいことをメニューから選択するか、自由に文字で入力するとAI(人工知能)が自動回答
●タックスアンサーを利用
国税庁ホームページで、よくある質問と回答が紹介されています。